国境際のパシフィックターポン

香港でのパシフィックターポン、ゲームの舞台は国境際。

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正面は中国深圳の摩天楼。

国境際のポイント、さまざまな奇跡が重なって成立している。

パシフィックターポンのほうが、このポイントまで河口から10キロ以上あるのだが上がってきてくれる。パシフィックターポンはアトランティックターポンと違い淡水での飼育が可能らしい。だからこそこんなところまで上がって来れるのだ。

また、パシフィックターポンとアトランティックターポンの違いは目の大きさ。パシフィックターポンはアトランティックターポンのように大きくはならない。幼魚を比べると違いあまりよくわからないけれどそれでも、目の大きさはパシフィックターポンのほうがやはり大きい。成魚になるともちろんその差は顕著に見て取れる。

この川は河口はもちろん、ここに来るまでの道のり、河口からこの場所までずっと国境地帯の立ち入り禁止地帯(Frontier Closed Area)。そして、この写真の先は国境。ここか先は数百メートルしか入り込めない。

フライでの釣りが容易になるピンポイントであるお立ち台は、ヒアリとヌカカにある意味守られている。フライロッド振り回せる立ち位置はいくつかあるのだけれども、お気に入りは一か所。

そのフライのお立ち台は、ヒアリの巣窟の上なのだ。なので、毎回噛まれる。激痛が走るし、傷口は膿んで全治1週間以上かかる。長ズボンを靴下で覆わないと大変なことになる。

風がないと、ヒアリの上にヌカカ地獄。だから、手袋やフェイスマスクも必ず持っていく。それでも夢中になっているとヒアリにもヌカカにもやられて体中ボコボコにされる。

香港ではゲームフィッシュの認知がに関してはまだ黎明期なので、「食べられない魚」を追いかける人はいない。ごくわずかなゲームフィッシャーがターポンを時々追いかけに来る。パシフィックターポンをここまで追いかけているのはおそらく僕くらい。

環境は、ユニーク。

背中に屠殺場、正面に刑務所。その間で、豚の断末魔のかな切声と刑務所の業務放送を聞きながらの釣り。

国境際なので、警察時々きているし、河川敷は人が隠れる場所を提供しないように頻繁に雑草を刈っている。

こんなところに、わざわざパシフィックターポンが上がってきてくれる。

魚に会えるのは、平均すると2、3回行って一度というイメージ。

さまざまな簡単に変わってしまう変数の上に成り立っている香港パシフィックターポンゲーム。つれない日は、つれなくてではなく、魚が来れなくなってしまったのかと、すぐ心配になる。

それで、通ってしまう。

直近続けて何度かターポンの気配を全く感じることができなかったので不安になっていたのだが、戻ってきてくれた。

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国境際パシフィックターポンゲーム、香港の夏にはなくてはならないものになってしまった。

新しい道具と自家製フライで獲れたから感慨もひとしお。

おしまい。

E-P1 MZD 17MM F2.8 AE BKT HDRI

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国境際のパシフィックターポン」への2件のフィードバック

  1. 釣果もおみごとですが、トップの写真、いいですね~青空と都会と川。いろんなものをいっぺんにのみこんでる香港のイメージがよくわかります。今年は昨年より雨が少ないとはいえ暑さはものすごい気がします。。ご体調お気をつけください~

    • ありがとうございます。この構図は意識はしていないのですが繰り返し撮ってしまう構図です。晴れの日も嵐の日も、曇りの日も絵になるのですよね。香港の自然とシンセンの摩天楼。そして刑務所と豚の断末魔の間でターポン。なんと乙な環境でしょうか(爆)

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